指のトレーニングは、上達への近道?



指の力をつけよう、とふと思いました。
左手の指の押さえる力が弱くて、
音色がしっかり響いていないのでは?
と思ったからです。
会社のギターがうまい人に聞いたところ、
ギターなどを扱う楽器屋さんに
指を鍛えるグッズがあるとそのとき教えてくれました。
これで鍛えれば音が良くなるはず!
4年前の夏、そう思いました。

さすが楽器用に開発されただけあって
親指以外の演奏する4本の指だけを
握ったり広げたりすることによって
4本の指を集中してしっかり鍛える形になっています。。
会社でパソコンに向かっている間、
打ち合わせしている間、こっそりやってみました。
ふだん使ったことない筋まで鍛えられている感じがしました。

これでうまく演奏できるようになったらすごい!
と思って頑張ったのですが、
実はいままったくやっていません。
今では会社の引き出しに入ったままです。

秘密のトレーニングで三味線がうまくなる方法として
こっそりやっていたのですが
これが役に立ったのか立たなかったのか
いまだにわかりません。
思い出してみると、なんだかこのトレーニングをやりすぎて
いざ。演奏するときには、出だしからなんだか
左手がつりそうでした(汗)

三味線の力をつけるには、三味線を何度も弾くしかない
最近はそう思います。
何かこういうもので最短距離でうまくなれる!
と思っていた自分の中の弱さを当時の自分に感じます。
仕事している間三味線を弾けない間、
なんとかその間にうまくなる方法を見つけられないか、
そう思って悪あがきしていたんだと思います。

極める道に近道はないはず。
仕事中は仕事に集中して、早く帰って三味線に向う

きっとこれが一番正しい気がしています。
今日も午後からの仕事頑張ろ。
早く三味線に向かいたい今日この頃です。

お客さんがジャガイモに見えれば、緊張しない?



私はかなりのあがり症です。
仕事でプレゼンテーションの時、お得意と話をする時、
上司と話をする時、急に緊張してうまく言葉が出なくなったりします。
そんな私が、三味線一つで大勢のお客さんの前に出たら。。
いま考えているだけで、緊張状態に陥ります。

お客さんをジャガイモと思えばいいと言われました。

でもこれも無理がありました。
大量のジャガイモが息をひそめて静かにこちらを見ていることを想像すると
逆に何を考えているのかわからなくて、余計に緊張してしまいます。
その空間がとても不気味でなりません。

人にではなく、自分に聴かせるつもりで弾くとよい
と教えていただいたこともあります。これは少し気が楽になれる気がしました。
失敗しても、命を取られるわけじゃないと思えばいい
これはなぜか「失敗」と「命」という言葉に妙に緊張させられました。
私が最近出会った言葉ではっとした言葉があります。
この言葉は、琵琶法師の方から教えていただきました。

お客さんが1人であっても、全力でしっかり丁寧に弾くことを繰り返す。
それができれば100人でも、1000人でも緊張しない。
その中の一人に向けて丁寧に演奏することをする


1000人いても、一人にじっくり聴かせるつもりで演奏をする。
その結果1000人が感動する演奏ができる。
ましてや、人数が少ないとき、一人しかいない時など、
少ないから安心したり手を抜いていると
いざ人数が多いときに緊張して失敗する。
とても深い言葉だと思いました。

プレゼンテーションは一人に向けて行ったほうが
全員が聴きたくなるプレゼンテーションになる

という言葉をふと思い出しました。
やはり目の前の、一人の人に対して
全力でぶつかっていくことを繰り返して
力をつけていくことが大切なんだと思いました。


人をジャガイモと思おうとした時点で間違っていたんだと反省しました。
。。

ある駒職人の方の話。





ある駒職人の方から、駒をいただきました。
この駒をつけると、三味線がとても正直になる感じがします。
やさしい時はやさしい音、強くたたきたい時は強い音、
疲れている時は疲れている音、気分がいい時は気分がいい音、
この駒はすべてを正直に表現してくれる駒だと感じます。

演奏にも人格が出るといいますが、
きっと駒作りにも人格が出るのかもしれません。
この駒を作った方は、とても素晴らしい人なのです。
初めてあった人や、年齢の違う相手や、しゃべりの下手な私や、
声が小さくてかき消されそうな人の話を馬鹿にせず、
どんな声にもいつもしっかり耳を傾けて、
相手の気持ちや話を引き出してくれるのです。

いろんな声を聞き出す
人の気持ちがわかる駒職人の方だからこそ
どんな細かい音色も拾い上げ、音を増幅し、いい音色で広げてくれる駒ができる。
つまり弱い声も強い声もすべて聞き入れて話をさせてくれる
その懐の広さや精神が、あますところなく
一つの駒になっている感じがしました。

仕事も演奏も駒作りも、すべてそこにはその人の人格が出る
そんな気がしてきました。どんなこともいい加減ではいけない。。。
演奏だけではなく、仕事や、同時に自分の人格を極めなくては
心を打ついい仕事、いい演奏はできない、つくづくそう思いました。

三味線が、バラバラになるってすごいことだと思います。



日本人の工夫ってすごいなって思います。
楽器である三味線を持ち運びしやすくするために
分解できるような仕組みを作ったのは本当にすごい知恵だと思います。
毎回組み立てるたびに、これを考えた人すごい!と感心します。

しかも、その接続部を
木材で精巧に仕上げる技術もすごくて
組み立てたときの隙間のまったくないところ
にも関わらず外す時に軽い力でこんこんと叩くだけで外れる
ホゾの部分のすごい仕組み。。すごい。。

薄くなるパソコンやどんどん使いやすくなるスマホにも
もちろん感心してしまう私ですが
このアナログな知恵と技術の凄さ
使えば使うほど感心させられ、しかも大切に永く付き合っていきたいと
思わされる何かがあります。

この三味線の分解、組み立てのおかげで
会社に持っていっっても大して目立つことなく
早く仕事が終わった日はそのまま練習に行くことができる!


誰にお礼を言っていいのか分かりませんが
本当にありがとうございます(笑)感謝しております。

鼈甲のバチ、割れませんように!




バチの扱いはいつもヒヤヒヤします。。
津軽三味線を弾くからには、繊細な部分は繊細に
力強い部分は力強く弾きたい。
でも力強く弾く部分でいつも脳裏をかすめることがあります。
バチが割れるかもという気持ちです。

過去に何度も割ってしまいました。
強い音を出したくて力が入っているとき、
はなぜか割れないのですが、
強く出す部分でふと力が抜けて、
いい音が連続で出ているなと思った瞬間に

パリン!
という音と同時に、鼈甲部分が空中を飛んでしまいました。
体の力が緩んだ瞬間に最大の力が出るのか、
気がつくと割れるのです。

あ!今月バチ代がかかる。。。。
情けないことに、毎回そう思います。
本来はうまくなるためには
なぜ割れたのか、どんな力の使い方をしてしまっているのか
その瞬間に考えなくてはいけないのに、
そこに意識がいかないのです。

今月もバチが割れたらどうしよう。
割れたらお昼代を切り詰めようと思ってしまいます。

いまでもいろいろ切り詰めている毎日なのに(汗)

このあたりが、本当に音色が強くならない一因かもですね。。
プロフィール

邦風

Author:邦風
澤田 邦風(さわだ くにかぜ)と申します。東京で、仕事をしながらライフワークとして津軽三味線を演奏する日々を送っています。良い音色とは何か、日々追求しつつ頑張っています。「邦風ホームページ」でも活動が見られますので、見てみてください。

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