邦風丸



青森大会に備えて、三味線の「撥づけ」を見直していました。

撥を振り下ろして、激しくドドーンと音を響かせる
曲の一番冒頭部分にあたるところです。


ルーティーン7

練習やお稽古では、何の苦もなくドドーーンと
響かせる事が出来ますが、これが大会の本番になると
見事に当たらなくなるので要注意です。

出だしでこけると、動揺したまま演奏に入る事になります。


ルーティーン2

ドドーーンという音を立てて始まるはずが
「カスッ、カスッ!!」という音を立ててしまった時の
あの恐怖感やいたたまれなさは、思い出すたび冷や汗が出ます(汗)

もう少し撥づけの精度と命中率を上げなくていけません。


ルーティーン9

止まっている状態から、いきなり撥を振り下ろすという
この静から動への動きを、いつも通り大会で行うということの
難しさを感じます。大会は緊張とプレッシャーがつきまといます。

私なりに、ルーティーンを編み出す事にしました。


ルーティーン3

撥づけの命中率をあげるためには、撥づけを始める前の
予備動作から心を整えて行かなくてはうまくいかない気がします。

大会では、前の人の演奏が終わるあたりで舞台に出て行き
深々と会場に一礼をして、その後素早く椅子に座ります。
まずこの一連の動きを落ち着いてスムーズに
自然な形でルーティーンとして行えるよう繰り返し練習です。


ルーティーン8

この動きにぎこちなさや澱みがあると着席が遅れて
三味線の直前準備や調弦の時間が短くなってしまいます。

「21番。東京都から。それでは、どうぞ」

この声がかかっても焦らず、指の滑りを確かめるように
上から下へ左手を滑りおろします。
本番の演奏を始めるという事を体に知らせます。


ルーティーン6

この予備動作に、大きな意味はありません。なぜかこれを行うと
私の心が落ち着くような気がしているのでやっています。
そしていざ撥づけという直前に、こんなことをしています。
一瞬息を鼻から思い切り強く息を吐くようにしています。

人によっては「ハッ!」という声を出して息を吐く方もいますが
私は大会の時は声を出さず息だけ吐くようにします。


ルーティーン5

息を吐く事で、一瞬全身の力みがぬける感じがします。
これも気のせいかもしれませんが、私の中では大切なルーティーンに
なりかけています。自分の心を直前に一瞬で落ち着かせることが出来ます。

そのタイミングで撥づけです。力んではいけません。
いつも通りの撥の振り下ろしが出来れば
しっかり撥づけが決まります。決まるでしょうか。


ルーティーン4

決まりました。少しづつ成功率が上がってきている感じがします。
でも10回中7回決まる事もあれば、10回中5回しか決まらない事もあります。
本番を想定しながらやっている練習でさえこれくらいの確率なので
本番がの撥づけが決まる確率はもっと低くなります。

練習の10回中8回以上撥づけを決められなくては
本番は上手く行く事の方が少ない感じもします(汗)
本番の命中率を高くするために
この予備動作を繰り返し繰り返し行っていこうと思います。

とはいえ。。上手く行く時は上手く行くし、外す時は外します(汗)
外した後も冷静に動揺する事無く、演奏を続ける心を持つ事も
鍛えて行きたいと思います。邦風丸、ルーティンを編み出しながら
今日もコツコツと大会に向けて練習,頑張ります。



■本屋で見かけて買ってしまいました(汗)学びたいと思います。

ルーティーン1

 ラグビー日本代表を変えた「心の鍛え方」
 講談社+α新書 著:荒木香織  




お休みの教室にて



今週は、三味線の教室はお休みです。

でも、私はいつも通り大久保の教室に向かいました。
いろいろな演奏の自主練習を行うためです。


備える8

まずは、近づいている青森の三味線大会の練習です。

自分の演奏の手を固めなければいけません。
誰もいない教室で、本番を想定した自主練習を行いました。


備える3

一人しかいない教室はなんだかシーンとしています。
大会用の演奏を、集中して練習を行う事が出来ました。

しばらくすると、ある名取りの方がやってきました。


備える7

仕事帰りに教室に立ち寄ってくださいました。

今度行われるボランティアの演奏を一緒にやってくださるそうです。
ありがたいです。一緒に音合わせを行う事にしました。


備える6

音を聴けばいろんなことが分かります。
かなり地道に丁寧にコツコツ練習されていることを感じました。

ぜひ5月の演奏一緒にやりましょうとお声がけさせていただきました。


備える4

大丈夫です。心配いりません。私は沢山のボランティアをしています。
ボランティアの演奏にはコツがあり、さらに心得が必要です。

そんなことを話し始めている自分にびっくりしました。
緊張しながら飛び込みでボランティア演奏を
始めた頃の自分を思い出していました。。


備える5

右も左も分からず始めたボランティア演奏活動です。
初めての施設のインターホンを押す指が震えた事を思い出しました。

あの時の緊張感とドキドキとワクワク感を忘れないように
しなくてはと思いました。人にアドバイスしている場合ではありません。
初心に帰って良い演奏を出来るよう頑張りたいと思います。


備える2

二人で真剣に本番を想定した演奏のリハーサルを行いました。
初心に帰りました。間違ったことを言いかけていた自分に気づきました。
ボランティア演奏に、コツも心得もありません。

いかに真剣に演奏と向き合い、どこまで良い音を奏でて
沢山の方に喜んでもらえるか、そこにつきる感じがします。

真剣に音と向き合いたいと思います。
二人の練習を終えてからも、一人でさらに練習です。


備える1

初心に帰って、新しい曲作りを始める事にしました。
ちょっと面白い曲が生まれそうです。と思った瞬間に
どんどん、その曲が記憶から消えていきます。
早く書き留めなくては。。。
そう思って弾いたメロディーを楽譜化していきました。
誰もいない教室でひとり大忙しになりました。
この曲完成したら、いろんな方に喜んでいただけそうです。
あ、次はあの曲を三味線で弾けるようにしたいです。
それと、あの名人の演奏を自分のものにしたいです。
さらに、あの方から教えていただいたコードをもとに
新しい現代曲を作りたいです。。あれ?なんだか。。
お休みのはずも教室が大忙しです。
誰もいない空間で沢山のことが生まれていきます。

教室ってすごいです。いろんなことが実現していきます。
ワクワクしながら今日も三味線と仕事頑張ります、






足袋の恥はかき捨てで?



控え室で、着物に着替えようと準備をしていました。

あれ? あれれれれ。見つかりません。
どこに入れたんでしょうか。入れ忘れたんでしょうか。。


ない!6

おかしいです。ありません。
「白い足袋」がまったく見つかりません(汗)
本番までわずかしか時間がありません。焦ります。

雪駄はしっかり持ってきたのに、足袋を忘れてきたようです。
裸足で雪駄を履く訳にもいきません。どうしましょうか。


ない!5

足袋が売っているお店が近くにあるとも思えません。
仕方ありません。靴下で雪駄を履くしか方法はありません。

万が一、今履いている靴下が白だったら良いなと
わずかな期待をしながら自分の足もとを見てみたところ。。


ない!4

こんな時に限って、真っ黒な靴下を履いていました(汗)

わずかな希望も絶たれました。でも背に腹はかえられません。
この黒い靴下で演奏を乗り切りたいと思います。
しかし、靴下で雪駄をはいて違和感はないんでしょうか。


ない!7

違和感があっても、履くしかありません。
靴下で雪駄を履いてみました。足の親指と人差し指の間に
足袋のようなくぼみが無いため、うまく鼻緒が入りません。

時間がありません。焦りながらも、良い方法を考えました。
靴下をいったんゆるめに履いて、少しダボつかせてみました。


ない!3

お!なんとかこのダボつかせ作戦で、鼻緒が指の間に食い込みました。
なんとか履けました。少しだけホッとしました。

でも。。靴下の生地が化学繊維だからか
やや雪駄のうえでつるつる滑ります(汗)
足の親指と人差し指でしっかり鼻緒を挟み込んでていないと
雪駄が脱げそうで気が抜けません。
それより見た目は大丈夫でしょうか。。


ない!8

どうなんでしょうか。かなり危うい見た目です。
足袋じゃない事は一目瞭然かもしれません。
「黒い足袋」も1度だけ着物屋さんで見た事があります。
遠目に見れば「黒い足袋」に見えなくもない感じがします。
いや、どうでしょうか。。ちょっと無理があるかもしれません。

足もとに不安が残るので、さらに袴を下げ気味に履く事にしました。


ない!2

かなり「長めの袴」という感じにして足もとが隠れるようにしてみました。
とはいえ椅子に座るとどうしても見えてしまうのですが
仕方ありません。やれるべき方法はすべてやってみました。

そろそろ本番です。雪駄がすべって飛んでいかないように
足の指にしっかり力を入れながら、演奏会場に向かいました。


ない!1

会場に入って一礼を済ませ、演奏を開始しました。
大切なのは演奏の内容です。心を込めて演奏しました。

でも、何となく聴いている方の視線が気になります。
私の足もとの方に皆さんの視線が来ていないか
演奏しながらもヒヤヒヤします(汗)
大丈夫です。きっと誰もそんなところ見ていません。
見ても黒い足袋だと思うはずです。いや、どうでしょうか。
あ、あの人も私の足もとを見ている感じがします。
この方も下の方を見ているようです。
どんどん自分の足もとが気になってきました(汗)
なんだか人の視線ばかりが気になってしまいました。

良い演奏のためには、しっかりと準備することを怠っては
いけないなと演奏しながら、深く反省しました。
やはり、白い足袋を入れ忘れた事反省しております。
忘れ物は心のゆるみかもしれません。
気を引き締めて、これからは
仕事と三味線の事前準備と確認を
怠らないようにしたいと思います。





三味線ボランティア



「三味線ボランティアって言葉をよく使うけれど
 もしかしたらとても誤解を招くかもしれないよ」


一緒に仕事している方からアドバイスがありました。


隠語1

「いい加減なボランティア、でたらめなボランティアっていう意味に
 とられてしまうかもしれないので気をつけた方がいいよ」

え? いい加減? でたらめ?何のことでしょうか。
どうやら「隠語」というものが関係しているようです。
「三味線を弾く」というのは「隠語」があると教えていただきました。


隠語3

調べてみたところ、
「調子良く相手にあわせる」「適当な事をいう」
という隠語が存在するようです。
唄い手の調子にあわせて三味線を演奏することから
こういう隠語へと発展したようです。
昔の方は知っている方が多いので、「三味線ボランティア」という
言い方は変えた方が良いのではということでした。


隠語2

知りませんでした。恥ずかしながら、いろんなところで
「三味線ボランティア」という言葉を言ってしまっています。
でもそれが「いい加減なボランティア」として受け取られているなんて
思っても見ませんでした。言い方を変えようかと一瞬迷いましたが。。

私はやはり「三味線ボランティア」という言葉で良い気がします。


隠語4

私は「三味線ボランティア」という言葉で活動していきたいと思います。
そもそも、唄い手に調子をあわせるという事は
すごい演奏技術がいることで、三味線演奏のすごさだと感じます。
「いい加減」でも「でたらめ」でも、唄い手に演奏をあわせることは
出来ません。この隠語のイメージを変えて行きたいと思います。

「三味線ボランティア」のプロを目指したいと思います。


隠語5

神奈川県まで車で向かいました。
いい加減なボランティアと思われないよう
しっかり事前に演奏するプログラムを作り、準備をして
時間に遅れないよう早めの出発を心がけました。
約束の時間に間に合う事が出来
施設の方にご挨拶させていただきました。


隠語6

ちゃんと約束を守り、期待されていることを、決められた時間の中で
一生懸命行って、出来る限り楽しんでいただくことが大切です。
会場についてからも音響設備の準備をしっかり行いました。
私はでたらめなボランティアではありません。
真剣にボランティアに向き合っています。


隠語7

準備が整いました。気を引き締めて着物で演奏する事にしました。
いい加減なボランティアではなく、まっすぐに演奏に取り組んでいる
人間だと感じていただければと思います。

今回は、一人で30分の演奏を2回行います。
限られた時間ですが、2回とも出来る限り
沢山の曲をしっかり心を込めて弾きたいと思います。


都筑8

初めての訪問先でしたが、誠心誠意、今自分ができるベストな演奏を
2回とも行わせていただきました。一生懸命取り組んだら
自分でも驚くほど沢山の汗をかきました。

「迫力があって凄かった!」
「身体に響く。生演奏は良いものだね」
「素敵だったわ~ファンになっちゃった♪」
「また来てほしいねぇ」


良かったです。何かが伝わっているようです。
いつか「三味線を弾く」という言葉のもうひとつの意味が
「一生懸命頑張る」や「誠心誠意取り組む」という意味に
なりますように。今日も三味線頑張ります。



■本日の演奏の様子です。http://kunikaze.jimdo.com/ボランティア2/

■反響があって嬉しいです。私の演奏動画はこちらです。https://youtu.be/xajRG5ShCEw


私の演奏動画(汗)



先日の私の演奏動画を、映像のプロの方が
編集してくださることになりました。

その編集に立ち会わせていただけるそうです。


編集1

ありがたいお話です。でもなんだか緊張します。

私はちゃんと演奏出来ているんでしょうか。
一体どんな映像に仕上がっているんでしょうか。
いろんなことを心配しながら編集室に入りました。


編集2

今さら緊張しても仕方ないのですが、なんだか落ち着きません。

すでに終えてしまった演奏の編集です。
もう過去の事です。いまさら私がドキドキ緊張しても
何をどうすることも出来ません(汗)
まさに、まな板の上の鯉のような心境です。


編集5

今さら私がジタバタしても結果は変わりません。
覚悟を決めて演奏の編集を見させていただくことにしました。
煮ていただいても、焼いていただいても結構です。
プロの方々に、調理はお任せします。

ついに編集がスタートしました。


編集3

うわっ!私が編集の画面に映りました。
そしておもむろに演奏を始めようとしています。
やっぱりドキドキします。編集室の方々も
私の映像を真剣に見つめています。

なんだか怖いです。見たいような、見たくないような(汗)


編集6

でも見るしかありません。自分がどんな演奏をしていて
どんな編集をしていただいているのか、しっかり確認しなくては。。

私の演奏が始まりました。なんだか本番よりも緊張します(汗)
うわっ、手のひらにじんわり汗をかいてきました。


編集4

シーーンと静まり返った編集室に、私の三味線の音が響き渡ります。
客観的に見なくてはと思うのですが、なかなかそう見れません。

頑張れ、自分!負けるな、自分!
祈るような気持ちで画面の自分を応援してしまいます。
どれだけ応援しても、過去の演奏が変わる事はありません(汗)
でも映像のプロの力によって、次々に素晴らしい映像が完成していきます。


編集8

映像として、美しく、臨場感のあるものに
仕上がっていきます。さすが映像のプロです。

当日満開の桜や、当日演奏させていただいた
前田侯爵邸の建築の素晴らしさ、そして控え室で
三味線を準備する私なども映像として収めていただき
6分バージョンと1時間バージョンの動画が完成しました。
仕上がった映像のクオリティーの高さに感激してしまいました。


編集7

さすがプロの仕事です。感激しました。
編集を終えて、プロの方々に感謝の気持ちを伝えました。
緊張しながら編集に立ち会わせていただきましたが
映像と編集のすごさに感動してしました。

こんなつたない私の演奏を
素晴らしい映像に仕上げていただき
ありがとうございます。
私の演奏は未熟でお恥ずかしい限りですが
みなさんの映像と編集の力でとても良い動画を
仕上げていただく事が出来ました。
これは一生の記念になります。感謝です。

この感謝の気持ちを演奏でお返し出来るよう
これからも頑張ります。そして素晴らしい編集や映像を
見ていただけるようここで公開したいと思います。
6分バージョンです。なんだかこれも緊張しますね(汗)
もっと良い演奏が出来るよう今日も三味線頑張ります。



■動画はこちらで見られます↓
 http://kunikaze.jimdo.com/演奏動画/




プロフィール

邦風

Author:邦風
澤田 邦風(さわだ くにかぜ)と申します。東京で、仕事をしながらライフワークとして津軽三味線を演奏する日々を送っています。良い音色とは何か、日々追求しつつ頑張っています。「邦風ホームページ」でも活動が見られますので、見てみてください。

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