洋裁教室で学びました。

洋裁教室

出社する前に

ふと気づくとシャツのボタンがとれかけていました。
朝から針と糸を出して自分で補修しました。
母親は洋裁教室の先生をしていました。
ミシンをかける背中を見て育ちました。

小さい頃の遊び場はいつも洋裁の道具でした。
足踏みミシンを回転させて
いろんなリズムで動かす事が好きでした。
カタカタ、ダンダン、ゴトゴト、カチカチ
ミシンのいろんな音やリズムを感じるのが好きでした。
布を切るハサミの音や、型紙を裏返す瞬間の音を聴くのも
なぜかわかりませんが心が落ち着きました。
たくさんのカラフルな糸や布を見ること
触って感触をたしかめる事も好きでした。
真っすぐな定規やカーブのかかった定規を使って
チャコと呼ばれるチョークのようなもので
線を描いたり絵を描いたりするのも大好きでした。
いろんな色や形のマチ針を、針刺しにいろんな配列に
自由にさしてデザインを作って行くのが密かな楽しみでした。

「この洋裁教室を継ぎたい!」
と、子供の頃に真剣に言って笑われた事があります(笑)
男がする仕事ではないと軽くたしなめられました(汗)

あれから何十年か経って
そんな話をした事も忘れて私はサラリーマンになりました。
書類を作ったり、パソコンに向かったり、打ち合わせしたりしています。
そんな毎日の中で心がワクワクする瞬間があります。
その瞬間は、子供のときに洋裁教室で遊んだ気持ちに
繋がっている感じがするときがあります。

今でも、いろんな色を選んだり、いろんなデザインをしたり、
絵を描いたりしている時、心からワクワクするようです。
会社に飾る花の色を選ぶ時、花の配置など決めているときは
会社なのに集中して心が無になる瞬間もあります(汗)
そして三味線に向かっている時に音色を確かめている瞬間
いろんな動かし方でいろんな音やリズムを作った
足踏みミシンの遊びと同じような楽しさを感じているような気がします。
三味線に太さの違う糸を結んだり巻き直したりしているときは
洋裁教室で遊んでいた自分が、今の自分の中に
まだそのまま存在している感じ
がしてしまいます。

洋裁教室といっても、全くおしゃれな空間ではなく
沢山の布や糸が散らかった雑然とした作業場のような空間でしたが
私の中ではいろんなことを吸収できたようです。
そこで遊でいたことで何か自分の人生にとって面白いと思えるものを
たくさん得ることができた空間だったんだと今頃気づいて
少し不思議な気持ちになりました。

いつか名取になって三味線の演奏をするときは
反物を自分で持って行ってここで着物を作ってもらおう。


それが三味線を始めてから私の夢でした。
名取になってその夢が叶う!と思ったのですが
私は根本的に間違えていました(汗)
ここは洋裁教室でした(汗)

あくまで洋服は洋裁で、着物は和裁で着物の仕立ては出来ない
ということに後で気づきました(汗)
小さい頃から思い込みが強くて
仕事内容をきちんと見ていなかったようです。
結局着物は着物屋さんで仕立てました(汗)

でも私の興味や感覚を育ててくれた
洋裁教室に心から感謝しながら、自分の服のボタンを縫い付け
仕事に向かう事が出来ました。
今日も三味線と仕事を頑張りたいと思います。

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大切な思い出

お母様のお仕事を見ながら育つって素晴らしいことです
私の両親は木工会社をしていましたのでやはり
身近に仕事を見ることが出来ました

小さい木箱を起用に作ったりソーイングボックスを
組み立てたり一枚の木がいろいろな形に変わるのって
面白かったです

しかし私は両親と違って不器用なので上手には
作れませんでした・・・

だから今でも三味線も上達しないのかもしれませんね(笑)

邦風さんはお母様に似て、器用なんだと思います

私は、これからどう変化してくか全く掴めませんが
多分、やっと自分の三味線を見つけることが
出来るきっかけにはなるような気がします

切磋琢磨、がんばりましょうね

Re: 大切な思い出

サーフさん

コメントありがとうございます。
仕事する背中を見て育ったのですが
仕事の内容をよくわかっていませんでした。

ご両親は木工会社をされていたんですね。
一枚の木がいろいろな形に変わるを間近で
見ていらっしゃったなんて素敵です。
楽器と向き合って、そこからいろんな音色を生み出そうと
コツコツと取り組まれるサーフさんの姿勢は
木工会社を間近で見ていたことで
生まれているのかもしれませんね。

何か一つのことを長い間取り組むご両親を
じっと見ていらっしゃった経験は
これからの三味線とのつきあい方や
ボクササイズなどに向き合うサーフさんに
いい影響を与えそうな予感が勝手にしています(笑)
勝手な想像ですいません。

そうですね。お互い仕事に三味線に趣味に
切磋琢磨、がんばりましょうね。
私も器用ではありませんが、不器用なりに
遠回りしながらも頑張っていきたいと思います!

No title

こんばんは、邦風さん!

邦風さんのお母様は洋裁をやられてたのですね。
今、何十年ぶりかに思い出しましたが、
私の母も洋裁・和裁をやっておりました。
すっかり忘れていましたが、
一枚の布がだんだんカタチになっていくのが
とても不思議だった記憶が…。

邦風さんの原点は『洋裁教室』にあったんですね。
私も同じようにミシンやチャコに囲まれながらも、
邦風さんのような感性は芽生えませんでした。
ちょっと残念です。(笑)

≪今日はカラフルなボビンですね。綺麗です。≫

そうだったんですね!

こんばんは!

そうだったんですか!
お母様も洋裁・和裁をやられていたなんて奇遇です!
ミシンやチャコに囲まれていた環境が同じなんて
驚きました。あの色彩感覚や構成力は
洋裁・和裁の空間からきているんだと
勝手に実感しました。

一枚の布がだんだんカタチになっていくの
本当にすごいことですよね。
よく手作りの服ばかり着て学校に行っていたので
なんだか照れくさく
友達のように既製品の服がほしいと思ったことを
急に思い出しました。
手造りの贅沢さに当時はまったく気付いていませんでした。
人と違うオリジナルという価値に
その時に気づけていたら
本気で洋裁教室を継いでいたかもしれません(汗)

奇遇な話が聞けて良かったです。
いつもコメントありがとうございます!
プロフィール

邦風

Author:邦風
澤田 邦風(さわだ くにかぜ)と申します。東京で、仕事をしながらライフワークとして津軽三味線を演奏する日々を送っています。良い音色とは何か、日々追求しつつ頑張っています。「邦風ホームページ」でも活動が見られますので、見てみてください。

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