私のプレゼンに足りていないもの

今日の朝一のプレゼンが終わりました。

一緒のチームの方の説明が、とても流暢でした。
「本日のアジェンダは」「そのコアコンピタンス対して」
「パラダイムシフトが起きており」「イノベーションを起こすべく」

私が使った事もないような言葉が続きました(汗)


ぼ1

私が補足するはずでしたが、
やや言葉の意味を理解し間違えていると恥ずかしいので
隣でこっそりスマホで検索をしてしまいました(汗)

ぼ3

不勉強な自分が恥ずかしいです(汗)

私もこういう言葉を使いこなせるようにしたいのですが
あまり深い意味を理解しないままこれらの言葉を使うと
急に英語が交じってくるルー大柴さんのように
妙に不思議な感じになってしまいそうです(汗)


ぼ2

真似をしてすぐに使ってみるのではなくて
きちんと言葉の意味を理解した上で、使うべきところを見極めて使う
ことが必要な感じがしました。


そういえば、昨日近所の三味線屋さんに行った時に
三味線屋さんの使う言葉が、
非常に味わい深い言葉だったことを思い出しました。

お気に入りの三味線の駒を修理に出していたのが
出来上がったので取りに行った時のことです。
ご主人がかなり緻密な修理をしてくれたようで
三味線の駒についてのお話をたくさん聞かせてくれました。
その際にご主人の使っている言葉に
英語やカタカナの言葉が一つもないこと
に気づきました。


ぼ4

その言葉はとても日本語らしい言葉で
とても分かりやすく、日本人として想像力をかきたてられる言葉でした。

「心にしみる音でしょ」「音色の澄み具合がいいでしょ」
「音がね、少しよれるんですよ」「少し丸みのある音がしてね」
「芯がある音を感じてね」「さわりも効かせてね」
「音の伸びが違うね」「音澄み(ねずみ)の綺麗さがね」


出てくる言葉が、とても表現力のある味わいのある言葉だと感じました。
日本の言葉ってとてもいいなと思いました。
沢山の味わいのある言葉を聞いた後、修理代を払おうと思って
値段を聞いたときこう言われました。

「今日はお代はいりません。」

えっ?と驚いてそういうわけにいかないと戸惑う私にご主人は言いました。

ぼ5

「ですからね。お代はいりません。使ってみてほしいんです。
 それでね、音を確かめてほしいんです。あなたはね、この駒を
 修理に持ってくるくらいな人なので、耳がいいんだと思います。
 あなたの耳が気に入らなければね、また何度でもやりますから。
 ですからね。お代は受け取れません。使ってみてください。」


びっくりしました(汗)すごいセリフです。
英語はどこにも使わず、しかも商売の基本である利益は後回しにしつつ
お客の耳を誉めて気分を良くしてくれたうえに、まだまだ改良に付き合う
職人としての本気の姿勢まで見せてくれました。すごいです。
一体どのタイミングでいつ払えばいいんでしょうか。
でも職人の心意気を感じ、こちらも真剣に修理していただいた
駒と対峙しなくてはと思いました(汗)

日本語ってすごい。日本の職人ってすごい。日本の精神ってすごい。
私の行うプレゼンに欠けているものが詰まっている感じがしました(汗)


三味線屋さん。ありがとうございます。
教えて頂きました。この駒大切に使ってみます。ライブまであと10日。
仕事も三味線も志高く邁進できるよう
今日も仕事と三味線頑張ります。


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粋ですね

職人さん、素敵ですね。

お客さんのココロをつかんで離さない。マーケティング用語で言うと、CRMだのロイヤルカスタマー作りだの言うのでしょうが、三味線を愛する職人さんの真心に触れた瞬間ですね。

ルー大柴さんのくだり、笑っちゃいました(^_−)−☆

Re: 粋ですね

松本さん

コメントありがとうございます。
職人さん、素敵でした。粋でした。

完全に心をつかまれました。
目先の商売のことではなく
三味線を好きな人の心のほうを
大切にしてくれたことが
すごいと思いました。

私も人の心が分かるように
仕事と三味線で修行していきたいと
思います。読んで頂いてありがとうございます。
今日も頑張ります!

No title

ちょっと似た経験があります。

大学院の授業でのことです。
教授陣が、やたら専門用語を英語で使っていたのです。
こちらは、本当に混乱しました。
大学院、本当に色んな背景を持った人が集まっているところだったので
専門用語を英語でとなると、
ストーリーが見えてきませんでした。

授業を受ける生徒の立場からすると、
「大切な言葉こそ、日本語で分かりやすく表現してほしい」
と思ってしまいました。
綴りすらわからないので、あとから調べるのも難儀しました。
本来なら、学生はある程度予習していくべきだとおもうのですが、
予習といっても、教授陣が次に何の話をしてくださるか全く分からないので出来ませんでした。
友達に、授業に出てきた言葉を確認して…復習というだけでした。

私が大好きだった授業は、ほぼ日本語で行われるものでした…。
とても分かりやすく、吸収も早かったと思います。
大切な専門用語については、
「英語ではこう言います」というものでした。
「今の英語は、〇〇を表すものです」というものでした。
受け身の授業は、いけないと思うのですが、
新しいことを、専門的に学ぶ学生にとってはとてもとてもありがたかったのです。

だから、邦風さんの
“きちんと言葉の意味を理解した上で、使うべきところを見極めて使う”

という言葉に、ビビビっときました。

それだけ難しい英語で、クライアントさんにプレゼンをするとなると…
もしかしたら、クライアントさんは「???」となり、
マジックにかかっているかもしれませんね。
ちょっと、混乱されているかもしれませんね。

私の経験からして、日本語を母語としている人には
「出来るだけ日本語でプレゼンテーションをする」
というのは大事です。
英語で、曖昧にというマジックはかけられません。
だから、曖昧さは許されませんが、
理解をより深めてもらうには、一番の方法だと思っています。

三味線の職人さん、素晴らしいですね。
耳に残る、心にしみる言葉ばかりだったのではと
想像します。

私は、洋楽が好きです。
でも、日本が好きです。
日本の文化・言葉の多様性・相手を思いやり、相手の心を察する力には誇れるものがあると思います。
だから、日本にありがちな、欧米万歳!的な考え方には違和感を感じます。
日本人は、日本人で!って思ってしまいます。

邦風さん、ライブまであと少しですね。
楽しんで、準備をなさってくださいね!!!

そして、いつもちょっと強い思いがこもってしまっている私のコメントに
察する力で応えてくださる邦風さんに感謝しています。

ありがとうございます!

かずえさん

いつもコメントありがとうございます。
三味線の職人さん、素晴らしいと思いました。
耳に残る、心にしみる言葉が多かったです。
この楽器に対して本気で取り組んでいるからこそ
出てくる言葉だと感じました。
目に見えない「音」を、あたかも見えているかのように
表現されていて驚きました。

私も、かずえさんと同じように洋楽も好きです。
そして、邦楽も好きです。
海外の文化と日本の文化の違いを感じることも好きです。
相手の思いや、目に見えない「心」を察する力、
そこにないものを「間」として認識する感覚、侘び寂びの精神など
日本人独特の文化はとても奥深くて、私は日本人なのに
そんな不思議さが興味深くてどんどんのめり込んで行ってします(汗)

最近は外国人の方でもどんどん三味線を習って
大会で賞をとっている方も多いです。日本人でも
和楽器の精神や技術を体得するまで時間がかかるのに
すごい勉強や努力されているなと頭が下がります。
負けないよう頑張らなくてはと思います。

大学院の授業のお話
興味深く読ませていただきました。
教授陣が専門用語を英語で使っているのを聞くのは
とても大変そうですね。本当にその言葉を調べるだけで
時間がかかってしまって大切な内容がぼけてしまいそうです。
たしかに「大切な言葉こそ、日本語で分かりやすく表現してほしい」
と思う気持ちよくわかります。
予習も、教授陣が次に何の話をするか教えてくれない限り
難しいので大変ですね。専門用語の同時通訳機が必要になりそうです(汗)
でもそんな環境で頑張られていたことはすごいと思います。

私も大好きだった授業はやはり
とても分かりやすく、内容が面白く伝わってくる授業でした。
未知な世界を、一生懸命学びたいと思っているときに
ある程度は覚えなくては分からないこともありますが
あまりに多すぎるとそこで挫折してしまう方も多そうです。
木を見るのに精一杯で森まで見えなくなりそうです。

私の仕事も「カタカナの言葉」だけにとどまらず
「専門用語」「業界用語」も私の言葉の中に
いつの間にか増えてしまっています。
新人の頃はとても魅力的に感じていたのですが
今ではその中に「自分たちだけがわかる言葉」や
「使うと安心するだけの言葉」も混じっているような気がして
自分の使っている言葉を見直さないといけないと思っています。

そうですね。かずえさんの言う通り
プレゼンも聞いている人に大切なことが伝わるように
しっかりと気をつけようと思います。

>そして、いつもちょっと強い思いがこもってしまっている私のコメントに
 察する力で応えてくださる邦風さんに感謝しています。

とんでもないです。こちらこそいつも朝から
強い思いがこもってしまっている私のブログにコメントしていただいて
感謝しています。今日も仕事と三味線頑張ります。
プロフィール

邦風

Author:邦風
澤田 邦風(さわだ くにかぜ)と申します。東京で、仕事をしながらライフワークとして津軽三味線を演奏する日々を送っています。良い音色とは何か、日々追求しつつ頑張っています。「邦風ホームページ」でも活動が見られますので、見てみてください。

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