バックする車



三味線の糸巻きを、調整してもらおうと
遠いところにある三味線屋さんにやってきましたが
かなり遅い時間になってしまいました。

店の前にたどりつくと、シャッターがすでに閉まっていました(汗)



ベニヤ8

今日は、もう閉店してしまったようです(汗)

もう少し早くたどり着いていれば。。
はるばるやって来ただけに、残念ですが仕方ありません。


ベニヤ7

4月の日比谷大会までに
糸巻きを調整したかったのですが仕方ありません。
日を改めて、また出直そうと思います。

そう思って引き返そうとしたところ、1台の車がバックしてきました。


ベニヤ6

あれ? どなたでしょうか。
よく見てたら車に乗っているのは、このお店のご主人です。驚きました(汗)

「やはりあなたでしたか。お店を閉めて車で出ようとしたら
 店の前に長竿ケースを持っている姿が見えて、バックして戻ってきました。」


え?バックで?? びっくりです。ありがとうございます。


ベニヤ5

「どうされました? さ、お店のシャッター開けますので
どうぞお入りください。持って来た三味線ちょっと見てみましょう。」


え!? いえ、遅い時間に来てしまったのでまた出直します。
申し訳ないので失礼しますと言ったものの
ご主人はどんどんシャッターを開けて、お店の電気をつけてくださいました。


ベニヤ2

そして、私の持って来た三味線を真剣な目で確認し始めました。

「遅い時間にすいません。見ていただいてありがとうございます。
 今日寄らせていただいたのは糸巻きの調子です
 少しすべりやすい感じがしていまして。。
 でもこんな時間になってしまったので、また後日見ていただければ。。」


ベニヤ4

 そう言いかけたところ、ご主人がこう言いました。

「これ、うちで作った三味線ですね。糸巻きの調子ですか。なるほど。
 今ここで調整してみましょう。ちょっとお待ち出来ますか?
 全体の調子も見て行きます。ちょっと腰掛けててください。 」

え、今からですか? お店を閉めたのに、開けていただいた上に
糸巻きの調整を今から行うなんて申し訳ないです(汗)


ベニヤ3

「シュッ、シュッ、シュッ、シュッ、シュッ」

突然、糸巻きをやする音だけが響き始めました。
本当に、今から糸巻きを調整してくださるようです。
ご主人の顔が職人の顔に変わっていました。
無言でご主人の心意気に感謝する時間が流れ
ついに糸巻きの調整が終了しました。


ベニヤ1

ありがとうございます。たしかめてみたところ
あれほど緩かった糸巻きが、まったくすべらないようになっていました。
ありがとうございます。職人の技術、そしてすぐに目の前で直そうとする
心意気や優しさに感激しました。しかも閉店したのに
お店を開けてくださった心の広さに感謝です。

すぐに修理していただきありがとうございます。
これで大会やさまざまな演奏に、不安無く挑めそうです。
あ!今日のお代を払います。おいくらでしょうか?

「糸巻きの調整をしただけです。うちで作った三味線ですよ。
 お代は必要ありません。これからも、こまめに調整をしていきましょう。


びっくりしました。三味線屋さん、本当に格好良すぎます(汗)
こんな遅い時間に来る迷惑な私に対しても
誠実な対応をしていただき驚きです。しかもお代もいらないなんて。。

恐縮しながら、もっともっと三味線を上手くなって
何かしらこの三味線屋さんに恩返し出来るようにしたいと思います。
今日も三味線と仕事頑張ります。





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プロフィール

邦風

Author:邦風
澤田 邦風(さわだ くにかぜ)と申します。東京で、仕事をしながらライフワークとして津軽三味線を演奏する日々を送っています。良い音色とは何か、日々追求しつつ頑張っています。「邦風ホームページ」でも活動が見られますので、見てみてください。

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