沖縄「三線」に学びました



沖縄に寄ることが出来ました。

津軽三味線のルーツである、沖縄三線の演奏を聴きたくて
那覇にある「上原正吉さんのお店」に行きました。


三線8

本場の演奏と、地元の方の唄い方は真っすぐに心に響きます。
沖縄三線の演奏は、津軽三味線と似ているようで全く違いました。

その秘密が知りたくて、那覇で看板を見かけた
「初心者にも5分で弾けるようになる三線体験教室」に
行ってみました。体験レッスンの値段は1000円です。


三線7

「あなたは筋がいいね。なんか近い楽器やってるでしょ。
 こんなに早く覚えられてびっくり。でもね、弾けるだけじゃだめなの。
 唄いながら弾かなくちゃ。三線は唄う事が何よりも重要さ。」

驚きました。弾けるだけでは駄目なようです(汗)
急に三線のことがもっと知りたくなりました。
那覇市内で5件の三線屋さんを回った後、ある方に教えていただいて
三線工房「ダイキ」さんを訪ねる事にしました。


三線6

「こんにちは。東京から来た、澤田と申しますが。。」

そう話しかけながらお店に入ったところ
こちらに背中を向けてひたすら作業している方がいました。
なんだか、真剣に作業しています。この方がダイキさんという方のようです。

三線5

「はい、いらっしゃい! ちょっと待っててくださいね。
 今ね、皮張ってるところでね。これでどうだ! これでいけるだろ!
 これでどうかな。これ裂けるかな。いや、これうまくいったかもしれない。
 おっ!これいいかも。いや、どうだ。うん、大丈夫だ。

 きっとうまくいったな。いや、でもまだ気が抜けないな。」

何か一人で大興奮されています。恐る恐る覗き込んでみると
まさに蛇の皮を三線の胴に張っているところでした。


三線4

「これこれ、見てみて。この皮の張り。この音。これうまくいったと思う。
 でも気が抜けないよ。ここからどう仕上がるか勝負だね。」

さすが三線に愛情のある方です。会って数分でこの会話です。
この方の三線にかける真剣さと情熱をすぐに感じました。

皮張りが落ち着いたようです。改めて、私が東京から来た事
津軽三味線をやっていること、三線に興味を持った事など話しました。


三線3

ダイキさんが、三線について熱く語り始めました。
もともととは琉球王国の貴族の楽器だったこと
庶民は弾くことができない楽器だった事や
唄と切っても切り離せない楽器だったこと
楽器の特徴や音色の個性についても話が及びました。

私も思わず三味線の話を語り始めて、二人で話が止まりません(汗)

実際に三線をお借りして弾いてみる事にしました。


三線2

音を奏でて驚きました。良い音がします。
さすがに情熱を持って取り組まれている方の楽器は
気持ちよく音が響く感じがします。
いろんな三線を試し弾きさせていただいたうえで
自分が好きな音の出る三線を見つける事が出来ました。

ダイキさんの情熱、前向きさ、ひたむきさを感じて
この三線、自分へのお土産として買って帰る事に決めました。

聴き比べた中で、よりクリアーな音の三線を購入しました。


三線9

これが沖縄の音、そして沖縄の三味線の音色です。
出張費が消えてしまいましたが、三線を手にする事が出来て嬉しいです。
津軽三味線とは大きさも形も音色も違う三線が新鮮です。
一人で何時間も汗だくで三線の練習してしまいました(汗)
沖縄の空気の中で奏でる三線の音、最高です。

あ!気づいたらもう時間です。そろそろ空港に戻らなくてはいけません。
急いでタクシーを止めて、乗り込みました。


三線1

「お客さん、それ三線? 買ったの? 弾くの?
 どんどん弾いたら良いよ。どんどん上手くなるよ。
 自分だけじゃなく人にもどんどん貸して
  弾いてもらった方が良い音になるよ。
 私もね、三線やっててね。妻は琉球舞踊やっててね。
 え? あなた津軽の三味線やってるの? いいね。津軽もいいよね。
 三味線っていいよね。あのね、沖縄の三味線ってね、、」

この方とも三味線の話が止まりません(汗)
人にどんどん貸して振動を与えたたほうが良い。
おおらかな考え方です。話せば話すほど、お互い大盛りあがりです。
沖縄の方は、どの方も音楽との付き合い方が
フランクでとても自然で驚きます。
三線という楽器はとても生活に近いところにあるようです。
弾けることは珍しい事でもなんでもないようです。
音楽や三味線が本当に身近にあることが当たり前のようです。
誰もが飾る事無く、気負う事無く当たり前のように
自分らしく三線を弾き、唄いたいように民謡を唄い
そしてそれを自慢する事無くその場の方と心を繋げて
場を盛り上げることが喜びのようです。

この精神見習うべきところがあるなと思いました。
沖縄に来させていただいてよかったです。
東京に戻って三味線と仕事頑張ります。





■三線工房ダイキさんのホームページです。沖縄に行かれた時はぜひお立ち寄りください♪
 http://www.sanshinkoubou-daiki.com/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0/
(私も登場します)

■良い三味線屋さん、三線屋さんのページも更新しました。
 http://kunikaze.jimdo.com/三味線屋さん/




 

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No title

三線買われたんですね!うらやましいです!

私も沖縄音楽が好きで、いつか三線買いたいと思っています。こちらの近くのジャンク屋さんでみつけたのですが、値段が下がるのを待っています(笑)。

津軽で沖縄の曲を弾いてみたのですが、やはり三線の短い棹で弾きやすいようになってる音階なのか、非常に弾きにくく、ほんものの三線があったらなー、と思いました。

これから沖縄の曲もどんどん練習されて上手になってください!

私もいつか!

三線面白いですよ!

りりーさん

コメントありがとうございます!
三線を熱く語るDAIKIさんを見ていたら
どうしても欲しくなって買ってしまいました(汗)

沖縄音楽はなぜゆったりと明るいのか
沖縄の空気を吸ったらいっきに理解出来ました。
指の使い方や、弾き方、糸巻きの順番がまったく違うので
少し戸惑いますが、少しづつ慣れていきたいと思います。

りりーさんも三線買われる予定なんですね!
「唄を楽しむ、音楽を楽しむ、楽器を楽しむ」ということを
沖縄の方に教えられた気がします。津軽三味線にも
生かせそうな気がします。でもまだなかなか手に馴染んでいないので
10年くらいかけて慣れてみようと思います(汗)

沖縄の曲の楽譜を壁に貼付けて
三線で弾いたり津軽三味線で弾いたりしてみています。
両方の楽器の良さが感じられてとても楽しいです。
3本の糸を張ったシンプルな楽器っていいなと
実感する毎日です。いつもありがとうございます。
これからも頑張ります。


邦風
プロフィール

邦風

Author:邦風
澤田 邦風(さわだ くにかぜ)と申します。東京で、仕事をしながらライフワークとして津軽三味線を演奏する日々を送っています。良い音色とは何か、日々追求しつつ頑張っています。「邦風ホームページ」でも活動が見られますので、見てみてください。

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