美しい人



海外出張が近づくと、和食が恋しくなります。

久しぶりに「焼き魚定食」を食べることにしました。
本日の定食の中から「金目鯛の塩焼き」の定食を選びました。


魚5

煮ても美味しく焼いても美味しい金目鯛は素晴らしいです。
あっという間にご飯を食べてしまいしました。

食べ終えて、ふと隣の席のテーブルを見てみると。。


魚6

鯵の塩焼き定食を食べ終えたようです。

その魚の食べ方に思わず目を奪われました。
綺麗に身を食べていて、骨と頭としっぽを残すのみでした。


魚7

まるで魚のレントゲン写真のようです。
OL風の女性の方でしたが、魚の食べ方が美しくて感心してしまいました。
私は、魚の食べ方が美しい人を心から尊敬してしまいます。

ふと、幼い頃に見た父の魚の食べ方を思い出しました。


魚8

魚が大好きな父は、魚の身をすべて食べ尽くしていました。
食べ方から魚への愛情や、食べ物を大切にする心を感じてしまいます。
反省して私も真似してみるのですが、どうも美しく食べられず
同じ魚なのにどうしてこうも食べた後の形が違うのか
父の魚の食べ方を不思議に思ったことを思い出しました。

そういえば、つい先日三味線屋さんに行ったとき。。

魚4

メンテナンスに出していた
私の三味線を持って来てくださいました。
いろんな部分の修復をしてくださったようです。
ありがとうございます。そういって三味線を受け取りながら
ふと糸巻きに目がいきました。


魚3

なんだかいつもと様子が違います。
なにが違うんでしょうか。よく見てみたところ。。

糸の巻き方がきちんとしていることに気づきました。
変な隙間が無く、とても美しく均等に糸が巻かれています。

決して特別な巻き方ではなく、基本的な巻き方なのですが
その丁寧さや繊細さに、普段の自分の巻き方とは違う
「美学」や「品」のようなものを感じました。


魚2

同じ巻き方なのに何が違うんでしょうか。
1回1回の巻き付け方が、とても丁寧にまかれているようです。
あまりにきりっと美しい糸の巻き方から、この職人さんの三味線への
愛情や深い哲学を自然と感じてしまいました。

「これからも気持ちを引き締めて
 この三味線で美しい音色を出してくださいね。」

そう言われているような気がしました。
いつもの自分の糸の巻き方が
いかに荒っぽかったかよくわかり反省してしまいます。
美しく巻かれた糸には、職人さんの心が感じられて
気持ちが引き締まり、尊敬の念が湧いてきました。
心まできりっとしながら、三味線を弾いてみる事にしました。


魚1

なんだかいつもと違って気持ちまで引き締まります。
そしていつもよりしっかりした音が出ている感じがします。
美しく巻かれた糸のおかげで、いつもより緊張しながら
一音一音大事に弾かなくてはという気持ちも湧いてきました。
今日は少しだけきりっとした音が出そうな気がします。

普段から自分でも、こんな綺麗な糸の巻き方をしたい
と思いました。糸の巻き方で演奏に入る前の気持ちも
かなり引き締まる感じがしました。
たかが糸の巻き方、されど糸の巻き方のような気がします。
この糸の巻き方から、巻き方とともに
三味線を大切に思う心を学ぶことも出来そうな気がします。

まずは糸の巻きかた方をもう一度見直したいと思います。

何事も心は形に現れるということを知りました。
美しい魚の食べ方も糸の巻き方も
美しい心が形に現れたものかもしれません。
私はまだまだ未熟だなと感じます。もっと美しい心を持てるよう
心を込めて今日も三味線と仕事頑張ります。



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プロフィール

邦風

Author:邦風
澤田 邦風(さわだ くにかぜ)と申します。東京で、仕事をしながらライフワークとして津軽三味線を演奏する日々を送っています。良い音色とは何か、日々追求しつつ頑張っています。「邦風ホームページ」でも活動が見られますので、見てみてください。

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