I LOVE 控え室



銀座にあるホテルにやってきました。

ある落語家の方の真打ち昇進パーティーの演奏とのことです。
師匠の演奏の仕事に、お供させていただきます。

控え室に入って三味線を準備したら、すぐにサウンドチェックです。

真打ち8

あれ? そもそも今日って何を演奏するんでしたっけ(汗)
曲目を知るのはいつも当日の控え室です。
恐る恐る曲目を確認したところ。。

全部知っている曲でした。ホッとしました。
ドキドキしながらやってきましたが良かったです。
頭にその曲順を叩きこみながら、すぐに着替え開始です。


真打ち7

控え室で、着物の着方を人に聞いている時間はありません。
でも大丈夫です。去年1年のボランティア経験のおかげで
もう着付けに迷う事も、人に聞く事も、焦る事もありません。
着物を着替えるスピードはかなり早くなってきました。

「今日は、着物の着付けは完璧にしておかないと
 落語家の方が多く集まるパーティーだから
 着物を着慣れている方に笑われてしまうね。気をつけよう。」


真打ち4

兄弟子の言葉を聞いて、着付けた着物の襟元を
全員で、もう一度あわてて整え直したりしました。
控え室は自分のテンションと気持ちを高めていく場のような気がします。
念のため、袴の帯も崩れないように、もう一度
しっかりと固く結び直したりしてみました。

固く紐を結ぶと、なんだか気持ちまでぐっと引き締まる気がします。


真打ち6

本番の時間が近づいてきました。そろそろ控え室から会場に向かいます。

あれ? よく考えたら。。
控え室で着物の話や三味線の話しはしましたが
そういえば一度も全員で音をあわせる事も
控え室で全員で練習したり、音を出して確認する事も無く
そのまま三味線を持って、即会場で本番です。


真打ち3

着物の着付けはお互いに細かく確認し修正ましたが
演奏についてはお互いに口頭で確認しただけです。
でも、いまだかつて師匠のお仕事で、本番前に控え室で
音を出して全員で曲をあわせることはありません。


控え室は一緒に直前に練習する場ではないようです。
そのために常日頃から練習しておく事の大切さを感じます。


真打ち2

本番が始まりました。広い会場に沢山の人が集まっています。

直前まで控え室で全員で練習してあわせていたかのような
全員が一丸となって息をあわせた演奏になっていて驚きます。
控え室で練習や全体の合わせを、あえてしないということが
かえってそれぞれの責任感や集中力を高めているようにも思いました。
それぞれに日頃から練習したうえで
あとは本番でいかに集中できるかのほうが大切なのかもしれません


真打ち1

控え室は、練習の場ではなく、本番のための準備と
確認と、気持ちを高めて、本番に最高の演奏が出来るように
気持ちや呼吸を整えていく場なんだと再実感しました。

そして本番を終えて控え室に戻ると。。
ホッとして着物を脱いだり、三味線を片付けたりしながらも
全員で今日の演奏の話をしたり、高まった気持ちを沈めたり
失敗したところを反省したり、お互いに気づいた事を伝え合ったり
沢山の学びを伝え合う場に変化しました。


真打ち5

控え室は面白いです。
本番の舞台にも沢山のことを学びますが
控え室はさらに、見えないところでいろんなことを学びます。

雑談のように交わされる言葉の中に
様々な芸道の本質に通ずる精神や心持ちを教えられます。
師匠や兄弟弟子の生々しい体験談やアドバイスが
私の気持ちにダイレクトに響きます。

控え室っていいですね。控え室はすごい場所です。
さまざまな学びがあり自分を次に向かわせてくれます。
最近では、「控え室の会話」に自分が参加したいために
本番で出て演奏しているんじゃないかと思う事があるくらいです(汗)
今回も控え室で、様々なヒントを得ることができました。
得たものを自分の演奏と語りにいかしていきたいと思います。
今日も三味線と仕事頑張ります。






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プロフィール

邦風

Author:邦風
澤田 邦風(さわだ くにかぜ)と申します。東京で、仕事をしながらライフワークとして津軽三味線を演奏する日々を送っています。良い音色とは何か、日々追求しつつ頑張っています。「邦風ホームページ」でも活動が見られますので、見てみてください。

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