おじさんと櫓(やぐら)



大好きな親戚のおじさんがいました。

小さい頃の自分にとって、おじさんはどこか少し
アウトローな雰囲気があって格好良く感じました。


おじさん9

おじさんはよく「男」とはどうあるべきか
どう生きるべきか私に教えてくれましたが
小さい頃の私は、あまりよく意味が分かりませんでした(汗)


おじさん8

おじさんの家は、奥さんと娘2人と暮らしていたので
男の私が遊びに行くと、とても喜んでくれました。

おじさんは、なぜか私を子供として接することはありませんでした。


おじさん7

私をいつも一人の人間として扱ってくれたうえに
男のロマンや夢について、子供の私に沢山話してくれました。

そしてプールに連れて行ってくれた時は。。。


おじさん6

私が間違って大人用のプールに入ってしまって溺れかけました。
おじさんは、プールサイドで自分の時間を過ごしていて
溺れている私に、まったく気づいている感じがなくて驚きました(汗)
その時におじさんが教えてくれたのは「自己責任」ということでした。

でも、そんな気ままなおじさんがどこか好きでした。


おじさん4

おじさんには、いつも私に自慢していたことがありました。
若い頃、盆踊りで櫓の上で、盆踊りの太鼓を叩いた事があるという話です。
私にはそれがどれくらいすごいことなのか分かりませんでしたが
毎回おじさんが嬉しそうに話すその経験を聞くのが大好きでした。

「櫓の上」というのは、おじさんにとって特別な意味があったようです。


おじさん3

「男なら、人生一度は櫓に昇らなきゃダメだ。」

おじさんは、子供の私に真剣によくそう言いました。
なぜ櫓に昇らなきゃダメなのか、どういう意味があるのか
わからないまま、聞けないまま時間が流れて
この世からおじさんはいなくなってしまいました。

私は、ひょんなことから今週
あるお祭りで「櫓」の上で三味線を演奏する事になりました。


おじさん2

おじさん、櫓です。櫓の演奏の話がきました。
おじさんが、小さい頃の私にいつも嬉しそうに語っていた
「櫓の上」が私にもきました。三味線の演奏です。

私は、おじさんがいなくなってから
大人になり、サラリーマンになり、目の前の仕事を頑張り
おじさんの語っていた男のロマンとはほど遠くなっていたかもしれません。

おじさんが誇りにしていた「櫓」などとは縁もない人生を過ごしていました。


おじさん1

でも、仕事しながら東京で津軽三味線と出逢って
いろんな人に勇気や元気をもらいながら
一生懸命頑張っていたら、こんな機会が私にも巡ってきました。

おじさん、私も櫓に昇ります。櫓の上で津軽三味線演奏します。

櫓に昇るということに、どれぐらいの意味があるかは
正直なところ今もわかりません。でもワクワクしている自分がいます。
意味のないところに意味を感じる、それが男のロマンのような気がします。
そもそも意味よりも何よりも、自分がワクワクしたことを
体当たりで全力できるかどうか、それが大切な気もします。
おじさんに向かって語りかけている自分がいます。

今日の祭りの櫓の上の三味線の演奏頑張ります。



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プロフィール

邦風

Author:邦風
澤田 邦風(さわだ くにかぜ)と申します。東京で、仕事をしながらライフワークとして津軽三味線を演奏する日々を送っています。良い音色とは何か、日々追求しつつ頑張っています。「邦風ホームページ」でも活動が見られますので、見てみてください。

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