秋田荷方節


小さい頃、秋田県の親戚が
家に泊まりにきてくれた事を思い出しました。

秋田に親戚がいるということは聴いていましたが
実際に会うのはこの時が初めての事でした。


秋田8

初めて会う秋田の親戚のおじさんに、とても緊張しました(汗)

どう迎えていいのか分からず私が戸惑っていると
秋田のおじさんは私に近づき頭をなでて笑ってくれました。


秋田7

「いやぁ、×○△○X×☆が○△○X×だ、んで○△☆○X×○ね!」

秋田のおじさんが笑顔で話しかけてくれた言葉が
何て言っているのかまったく聴きとれずびっくりした覚えがあります(汗)
陽気なおじさんでした。お酒を飲んだら、さらに
ハイテンションになり、唄って踊り始めました。


秋田6

お酒を飲んで、大人が唄って踊るのを間近で見たのは初めてでした。
顔を真っ赤にさせながら、沢山の唄と踊りを披露してくれました。
なんだか底抜けに明るく、楽しい気持ちになった覚えがあります。

その場で、せっかく来てくれた親戚を盛り上げようと
父が途中から「尺八」を吹き始めたのを覚えています。


秋田5

その頃父は仕事をしながら、コツコツと尺八教室に通っていました。
唄と踊りで会えた喜びを表現しようとする親戚と
その親戚に喜んでもらおうとする父の尺八の音色で
さらに大盛り上がりの夜になりました。


子供の私には父がなぜ尺八をいつもコツコツ練習してるのか
何のためにそんなことをしているのかよく分かりませんでした。


秋田4

尺八を吹くことの良さが、子供の私には理解出来ませんでした。
でも、父の尺八の音で嬉しそうな笑顔を浮かべて
一緒になって唄って踊る秋田の親戚の顔や踊りを見て
尺八を父がコツコツ練習していたことの意味が分かりました。

尺八ってすごいです。楽器ってすごいです。

あれから私は大人になり、楽器を弾くようになりました。


秋田3

父の尺八とは違いますが、三味線を弾くようになりました。
そして最近、私は津軽ものを弾きながら、少しづつ
「秋田音頭」「秋田おばこ」など「秋田」の曲を、演奏し始めています。
秋田の曲は、何か明るさと親しみやすさを感じて
弾きながら、なぜか秋田のおじさんの明るい笑顔を思い出します。

今、私が夢中なのは「秋田荷方節」という曲です。


秋田2

この曲、唄はゆっくりとした流れなのに
その伴奏の三味線の手やバチさばきがかなり細かく複雑で
リズムが早く独特なスピード感があってワクワクします。
ひたすら繰り返す押しバチやスクイの技法を体に馴染ませる事が
かなり難易度が高くて、何度も挫折しそうになります(汗)

でも、この独特なビート感、そして静かな高揚感がたまりません。


秋田1

秋田荷方節は何が何でも弾けるようになりたいです。
この曲が弾けるようになったら
おじさんに喜んでもらって、あの日のように
唄って踊ってほしいと思っている自分がいます。

すごく盛り上がって楽しい夜になる感じがします。
おじさんはもう、私の記憶の中にしかいなくて残念ですが
今もおじさんのことを思い浮かべながら
あの日の唄と踊りを思い浮かべながら
この曲を弾けるようになるよう今も猛練習です。

今日も三味線の練習とボランティア頑張ります。



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プロフィール

邦風

Author:邦風
澤田 邦風(さわだ くにかぜ)と申します。東京で、仕事をしながらライフワークとして津軽三味線を演奏する日々を送っています。良い音色とは何か、日々追求しつつ頑張っています。「邦風ホームページ」でも活動が見られますので、見てみてください。

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