ブルボンのルマンド

ブルボン

人の三味線を見ると、いくら位した楽器なのか気になります。

人の楽器の値段は聞かないのが
なんとなく自分の中で礼儀になっています。
サラリーマンをしていても
別の会社の人の給料が気になる時もあります。
これもやはり聞かないのが礼儀のような気がします。

小学生の時に遊びにいった友達の家で
おやつにブルボンのルマンドが出たことがあります。
細いスティック状のお菓子で、何層にも巻き込まれた甘いお菓子です。
初めて食べてみて衝撃を受けました。我が家では見たことない洋菓子。
英国の午後のおやつといった優雅なたたずまい。
そして薄い素材を何重にも巻いた丁寧な作り。咄嗟に
「この家はお金持ちだ。。」と思いました。
うちは頑張ってもおにぎりせんべいや歌舞伎あげしか出せない家庭
その友達とは仲良くしながらも心のどこかで
あいつとは育ちが違う、生きる世界が違う。
と思うようになってしまいました(汗)
たかがおやつの話なのですが、私にとっては強烈な出来事でした。

いつか働いてお金が貯まったら
無理してでもおやつにルマンドが出せるところまで頑張りたい
と思いました。それから何十年も経ち、
そんなことを思ったのもすっかり忘れていたのですが
今日立ち寄ったコンビにでルマンドに対面して思い出しました。

久しぶりに会ったのに、あの日と変わらないルマンドでした。
「あれ!? なにこれ。。全然高いお菓子じゃない。普通の値段だ。。」
びっくりしました。驚きました。高級洋菓子だと思い込んでいたのに。
普通に買える値段のお菓子でした。
「高級な洋菓子と思っていたのに。。」
しかも英国の商品かと思っていたら
新潟で作っているんですね。ブルボン。ルマンド。

思い込みの激しい自分の、間違った決めつけから生まれた
あの頃のコンプレックスはなんだったんでしょうか。
「えい!3袋買おう。」普段は迷いがちな私も
決心して3袋買いました。何かがふっきれた感じがします。
自分がものすごいお金持ちになった気がしました。

袋を開け、一本一本丁寧に梱包されたルマンドを取り出し
久しぶりに食べてみました。とても美味しく懐かしい味でした。
何とも言えないあの時の優雅で贅沢な味がしました。
なんだかあの頃にタイムスリップしたような不思議な感じ
になっていた時、ふと
その後自分の膝や足下を見て驚きました。
ボロボロと細かくルマンドが散乱していました。
忘れていました。このお菓子繊細でこぼれやすいお菓子だったこと。
友達の家でも、絨毯にたくさんこぼして謝ったこと。
金持ちじゃないためにルマンドの食べ方も上手にできないと
コンプレックスに思ったこと。急に思い出しました。

ルマンドは高額なものではなく、友達は普通の家庭で
ルマンドの食べ方が上手く行かないのは
私の不器用なだけでした。
勝手な見方でいろんなことを想像してしまう自分を反省しました。

三味線の値段も、他の人の給料も
想像しても仕方ないので考えるのはやめようと思います。
今日も自分のやるべきことに集中して頑張ります。

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分かります

邦風さんの気持ちよく分かります
幼い頃友人宅に行くと美味しそうなお菓子を
出してくれました、私のうちでは、いつも
かりんとうなどお年寄り?向けのお菓子しか
無かったので凄く羨ましかったです
今回三味線購入したのも・・・人の三味線と
同じくらいの物が欲しいと思ったからです
腕なのに三味線のせいにして笑えますが(汗)
正直、邦風さんの三味線おいくらでした?と
聞こうと思ってたくらいですから・・・
やはり人のものや給料は良く見えますよね
でも思うよりは安かったり同じだったりなんですよね
私も気にしないように羨むより
腕磨き頑張ります

No title

こんにちは、邦風さん!

『隣の芝生は青い』ってことでしょうか?
おおよそ他人のもののほうが良く感じたりしますが、
実はたいした差なんてないんです。
私はそう思いこんで暮らしています。
まあ、時には羨ましい気持ちが湧いてきますが、
気にしない、気にしない。
もしかしたら相手も羨んでいるかもしれませんよ。

それより素敵なイラストの背景がさらに素敵すぎます!
毎回楽しませていただいていますが、今回が一番では?
邦風さんの才能が『羨ましい~!』。

Re: 分かります

サーフさん、
気持ちわかっていただけて嬉しいです。

私のうちでもかりんとうなどよく出ました(笑)
今では大好きなお菓子ですが
当時は友達の目線も気になって
もっとポップなお菓子が出てくれると
いいなあと思っていました。
いま考えると我ながら小さな話ですね(笑)

そうなんです!
人の三味線の値段とても気になりますよね。
でもみんなはっきり言わないのが暗黙の了解のようなので
聞かないようにしております。
聞いたところでびっくりする値段のものは
買えないので、気にしないよう
自分の三味線を信じてあげるよう
値段よりも腕だと信じて頑張ろうと思っています。

購入した三味線の音色楽しみですね。
私も腕磨き頑張ります♪

コメントありがとうございます!

コメントありがとうございます!
まさに『隣の芝生は青い』ですね。
他人のもののほうが良く感じたりしてしまう感覚
自分の中には昔から変わらないところが
あるなあと実感しております。

そうですね!実はたいした差なんてないと思って
気にせず、気にせずいったほうがよさそうですね。
ありがとうございます!
楽器に関しても才能に関しても
大した差なんてないと思って気にせずいくようにします♪

イラストの背景褒めていただき嬉しいです。
なんとなくブルボンな雰囲気が漂うといいなと思って
選びました(汗)見ていただけて嬉しいです。
励みになります。これからもコツコツ頑張ります。

おはようございます

三味線が何とか土曜日に間に合うらしいです。でも次回のお稽古には間に合わなかったのが残念です(汗)また馴染むまでにどのくらいかかるか不安です(汗)
師匠は新しい三味線に興味があるらしく早くお稽古に持参しなさいとおっしゃいますが…上手い人は三味線を選ばずですよね 私はまだまだ未熟ですから、三味線を選びます(-_-;)いつか三味線を選びますになりたいものです

Re: おはようございます

サーフさん、おはようございます!
土曜日に来るんですか。楽しみですね!
これから長い付き合いになっていくことと思いますので、
ゆっくり馴染んでいけばいいと思います。

私も稽古には重くても
自分の三味線を持参するようにしています。
自分の三味線を持っていくと
師匠の前で失敗した時に
「慣れていない三味線を使ったから」
という理由が言えなくなるので(汗)
自分に言い訳しないためにも持っていっております。

私もどんな三味線でも
うまく弾けるような腕を持ちたいと思っています。
プロフィール

邦風

Author:邦風
澤田 邦風(さわだ くにかぜ)と申します。東京で、仕事をしながらライフワークとして津軽三味線を演奏する日々を送っています。良い音色とは何か、日々追求しつつ頑張っています。「邦風ホームページ」でも活動が見られますので、見てみてください。

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